犬の口臭改善の重要性と歯石除去について

• 治療内容：歯石除去で口臭を改善
• 犬種：ウェルシュ・コーギー
• 性別：避妊済みメス
• 年齢：7歳

飼い犬の歯に歯石のような物が付いていたことは気づいていたが、大丈夫だろうとずっと様子見をしていた。
ところが最近、歯石が増え、口臭がひどくなってきており、部屋にいると匂いでわかるまでになってしまったので、口臭と歯石をなんとかしたいとのことで当院に受診されました。

犬の口臭の原因と歯石除去について

口臭の原因

犬の口臭の原因のひとつは、歯垢や歯石によって引き起こされる歯肉炎や歯周炎などの歯周病です。

犬は虫歯にはなりにくいですが、食べかすが歯茎にたまることで歯肉炎や歯周炎を引き起こすことがあります。実際、多くの犬がこの問題に悩まされており、歯周炎が進行すると骨にまで炎症が及び治療が難しくなる可能性があります。

歯垢は3日ほどで歯石に変化します。歯石が形成されると、通常の歯磨きでは取り除くことが難しくなります。さらに、歯石の表面には新たな歯垢が付着しやすくなり、歯周病の進行を促してしまいます。

治療方法

歯周病が原因で口臭がひどい場合は、獣医師が麻酔を使用してこびりついた歯石を取り除き、歯の表面を丁寧に磨き上げ、歯周ポケットを清潔にする歯石除去を行います。

この歯石除去により、歯周病で口臭がひどくなってしまった犬のニオイの改善が期待できます。

歯石除去の治療の結果

治療を受けた結果、今回の犬のコーギーの歯石はキレイに取り除かれ、口臭は改善されました。
ご家族様からは同じ部屋にいてもニオイが全く気にならなくなり、犬自身も元気になった気がすると報告を頂き大変喜んでおられました。

現在は、歯のケアの一環として定期的に歯ブラシを行い、歯のケアや口腔衛生を保たれているとの事でした。

歯周病予防には定期的に歯のケアを行う事が重要です。
重度の歯周炎は放置すると、骨に細菌の巣が形成されて、薬が効かなくなり、外科的治療が困難になるなることがあります。

そうならないためにも、
愛犬の口臭や歯の汚れが気になった場合は、遠慮せずに当院の獣医師やかかりつけの動物病院にご相談下さい。